結論はシンプルです。気泡同士がつながっていれば連続気泡(水も空気も通す、音を吸う、柔らかい)、気泡が独立して閉じていれば独立気泡(水も空気も通しにくい、断熱と遮水に強い)となります。この1点の違いが、吸音材・断熱材・シール材という用途の分かれ目になります。
発泡体は、ゴムの中に無数の気泡ができた材料です。その気泡の壁に穴が開いていて隣の気泡と つながっているのが連続気泡、気泡の壁が閉じていて他の気泡と通じていないのが 独立気泡です。同じEPDMでも、発泡の工程でこの構造を作り分けます。
| 性能 | 連続気泡 | 独立気泡 |
|---|---|---|
| 吸水・透湿 | 水を吸う(吸水率は厚さと時間に依存) | 遮断する(シール・防水向き) |
| 断熱 | 気泡内の対流で性能は限定的 | 熱伝導を抑えやすい(断熱向き) |
| 吸音(中〜高周波) | 優れる(吸音材向き) | 表面の柔らかさに依存 |
| 遮音(透過損失) | 面密度と気密性で決まる | 気密性が高く有利 |
| 柔らかさ・追従性 | 柔らかく、段差や曲面に追従 | 反発があり、圧縮しても戻る |
| 圧縮の保持(シール) | へたりやすい | 圧縮永久ひずみが小さく有利 |
| 代表的な用途 | 吸音材、クッション材、緩衝材、フィルター | 断熱材、防水パッキン、ガスケット、配管保温 |
ここが最も混同されるポイントです。同じ発泡体でも、担う物理現象が違います。
実際の防音対策では、吸音材と遮音・気密部材を組み合わせるのが基本です。当社では両方の 気泡構造を同一素材(EPDM)で供給できるため、物性値の整合を取りながら設計できます。
| 用途 | 推奨する気泡構造 | 推奨密度の目安 |
|---|---|---|
| 室内の反響を抑える(吸音) | 連続気泡 | 80〜120 kg/m³ |
| 機械・車両の振動を抑える(制振・緩衝) | 連続気泡(高密度) | 100〜140 kg/m³ |
| サッシ・ドアの気密・水密(シール) | 独立気泡 | 70〜150 kg/m³ |
| 給湯・冷温水配管の保温(結露防止) | 独立気泡 | 70〜120 kg/m³ |
| 建築の防水・屋根まわり | 独立気泡(高耐水グレード) | 70〜300 kg/m³ |
| 電子機器のシール・難燃 | 独立気泡(難燃グレード) | 80〜140 kg/m³ |
| 精密機器・梱包のクッション | 連続気泡 | 60〜100 kg/m³ |
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